Date:2024年04月29日(月)
Orchestra:横浜シティ・フィルハーモニック
A.ドヴォルザーク / チェロ協奏曲 ロ短調 作品104
A.ドヴォルザーク / 交響曲 第6番 ニ短調 作品60
第一楽章が三拍子でニ長調、牧歌的な雰囲気を持つなど、親交のあったブラームスの第二交響曲といの類似性が指摘されています。もうひとつの特徴として、三度と六度の平行進行、二度下の調に転調するモラヴィア地方に特有の転調、第三楽章では激しい農民の踊りである「ブリアント」が用いられるなど、スラヴ的な抒情的を漂わせる作風が強く打ち出されていることが挙げられます。
本作はドヴォルザークの交響曲としては初めて楽譜が出版されたため、交響曲第1番としてジムロックから出版されました。ドヴォルザークの交響曲は作曲の順ではなく出版の番号が付けられましたので、有名な「新世界から」は当初は第5番として出版されるなど、番号に混乱が生じていましたが、現在は作曲順に番号を付けて出版されています。